コーヒー

アルカリ性飲料であるコーヒーには、含有される成分は300種以上といわれています。そのためコーヒーはただ美味しいだけでなく、適切な飲み方をすることで健康効果も期待できるとされています。
それでは具体的にどのような健康効果があるのでしょうか。

 

アンチエイジング効果

コーヒーに含有される成分の中でもクロロゲン酸やカフェー酸、カフェイン、褐色色素などには老化の原因といわれている活性酸素を抑える効果 があるとされ、コーヒーを飲んでいる人はシミができにくいとも言われています。高い抗酸化作用により肌や体の老化を防ぐことに役立っているのでしょう。

 

ダイエット効果

クロロゲン酸はアンチエイジング効果に加え、脂肪の蓄積を抑える働き、即ちダイエット効果が期待できると言われています。しかしお砂糖やミルクをたっぷり入れてしまうのはダイエット効果を考えると逆効果なので飲み方には注意しましょう。

 

ガンの抑制効果

1990年に国際ガン研究機関(IARC)は、世界のガン研究を分析した結果 、コーヒーには結腸ガンや直腸ガンを抑制する働きがあると報告しました。また、厚生労働省がコーヒーの摂取と肝臓ガンの発症率について調査した結果、コーヒーをほとんど飲まない人に比べて、ほぼ毎日飲む人は男女を問わず肝臓ガンの発症率が半分だったのです。
1日のコーヒー摂取量が増えるほど肝臓ガンの発症率は低下し、5杯以上飲む人では肝臓ガンの発症率はほとんど飲まない人に比べ、4分の1まで低下したといいます。
コーヒーのガン抑制効果については研究段階とされていますが、厚生労働省の見解ではコーヒーには炎症を和らげる作用があるため、C型肝炎の進行を抑え、肝臓ガンへの進行をくい止めるのではないかと考えられています。

 

消化促進の効果

コーヒーの成分には胃の表面を刺激し、胃液の分泌を促進する効果があるため、食べ物の消化を助ける作用があると言われています。食後のコーヒーが好まれるのは消化促進効果に加え、カフェインによる食後の眠気を防ぐ覚醒効果が理由なのかもしれません。

 

リラックス効果

コーヒーを焙煎すると生じる苦味と酸味、そして芳ばしい香りには気分をリラックスさせる効果があります。さらに焙煎度合いが浅煎りと深煎りでは、深煎りのほうがその効果が高いことがわかっています。

 

覚醒効果

コーヒーを飲んで眠気が薄れ、頭の回転がよくなる経験をしたことはないでしょうか。頭がボーっとしていたり、眠たい時にコーヒーを飲むのが良いというのは多くの人が知っていると思いますが、これはコーヒーの香り成分とカフェインが影響しています。脳が目覚め、疲れにくくなるので作業効率が高まり、飲んだ15分後くらいから2時間ほど持続すると言われています。

 


コーヒーが持つと言われる効果をいくつかご紹介してきましたが、ここでは紹介しきれないことを含めたら本が一冊作れるほどになるでしょう。コーヒーの心身への様々な効果はまだ研究段階で、日々新しい発見やニュースがあるようです。それだけコーヒーには色々な可能性が秘められているのですね。