SCAJ協会コーヒーマイスター
南蛮屋焙煎士 村松による味の評価
[ 香り ] フラワリー、シトリック、カカオ、バタークッキー、紅茶、青りんごなど濃厚で甘い香りが広がる。アールグレイを感じる風味と香りも、奥にひっそりとたたずむ。北部産タンザニアの複雑で個性的な香りは、このエリアの突出したレベルの高さを感じます。
[ 酸味 ] 柚子を感じる柑橘系の果実を思わせる爽やかな酸は、明るく煌びやかな印象。微かに熟した桃を感じる、ストーンフルーツ系の重厚な酸も混ざり合う。生き生きとした感覚は、フレッシュな果実香とともに華やかに広がります。
[ 苦味 ] ・・・柔らかい。とげとげしたものは一切感じない。深みのある濃厚なコクと甘味が、このコーヒーの苦みの質を柔らかく感じさせてくれます。
[ コク ] バタークッキーを思わせる濃厚な甘味とコクが、深くやわらかく、そして重厚に響き渡る。クリームやバターのような質感も、なぜか優しい。そしてアフターテイストにはいつまでも甘さが響き渡るように続きます。
味の特徴:[すっきり]印象的な風味と柔らかなコク
焙煎度合:中煎り
【生産国・グレード】アフリカ タンザニア・AA スペシャルティ
【農園・標高】タンジャ農園 Shah区画(標高1,400m〜1,700m)
【農園所在地】タンザニア北部 アルーシャ州 ンゴロンゴロ
【品種・精製】ブルーマウンテン種他・ウォッシュド サンドライ(アフリカンベッド)
※このコーヒー豆は「タンザニア LIMA」に替わる新銘柄となります。
南部産の旧「タンザニア LIMA」は全体的に優しくマイルドな印象を受けましたが、新「タンザニア タンジャ農園」は北部のアルーシャ州。非常に個性も強く、はっきりとしたボディと明るい印象の酸がバランスよく広がり、また強さも感じる「タンザニアらしいタンザニア」と言えるでしょう。